初等数学公式集/数列/証明

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数列の和

数列の和の公式

  • k=1nk4=130n(n+1)(2n+1)(3n2+3n1)
    導出は、k=1nk2 の場合(証明)、k=1nk3 の場合(証明)の延長と考える。
     
    (k+1)5k5=5k4+10k3+10k2+5k+1 である。ここで k に 1 から n までを代入したものはそれぞれ
     
    2515=514+1013+1012+51+1
    3525=524+1023+1022+51+1
              
    (n+1)5n5=5n4+10n3+10n2+5n+1
     
    である。この n 式をそれぞれ足し合わせると、
     
    (n+1)51=5k=1nk4+10k=1nk3+10k=1nk2+5k=1nk+n
     
    となる。ここで、k=1nk4 について、変形すると、
     
    k=1nk4=15((n+1)5110k=1nk310k=1nk25k=1nkn)
     
    k=1nk4=15((n+1)5110k=1nk310k=1nk25k=1nkn)
     
    k=1nk=12n(n+1), k=1nk2=16n(n+1)(2n+1), k=1nk3={12n(n+1)}2 を代入して、
     
    k=1nk4=15((n+1)51104n2(n+1)2106n(n+1)(2n+1)52n(n+1)n)
     
    =130(6(n+1)515n2(n+1)210n(n+1)(2n+1)15n(n+1)6(n+1))
     
    =n+130(6(n+1)415n2(n+1)10n(2n+1)15n6)
     
    =n+130(6(n+1)415n2(n+1)10n(2n+1)15n6)=n+130{6(n+1)4615n2(n+1)10n(2n+1)15n}
     
    =n+130{6n((n+1)3+(n+1)2+(n+1)+1)15n2(n+1)10n(2n+1)15n}
     
    =n(n+1)30{6(n+1)3+6(n+1)2+6(n+1)+615n(n+1)10(2n+1)15}
     
    ここで括弧内の式をn+1=N で置換すると
    (括弧内の式)=6N3+6N2+6N+615N(N1)10(2N1)15=6N39N2+N+1
    この式は、N=12 のとき、0 となるから、2N1 を因数に持ち、括弧内の式を因数分解すると 6N39N2+N+1=(2N1)(3N23N1)
    置換を戻すと、(2N1)(3N23N1)=(2(n+1)1)(3(n+1)23(n+1)1)=(2n+1)(3n2+3n1) となる。3n2+3n1 は、判別式D=3243(1)=21であって平方数ではなく、整数計数式には因数分解できないため、以上の結果を代入すると、
     
    k=1nk4=130n(n+1)(2n+1)(3n2+3n1) となる。
     
連続する自然数の積の和
  • k=1nk(k+1)=12+23+34++n(n+1)=13n(n+1)(n+2)
    • 既存の知識(公式)を使う解法
      k=1nk(k+1)=k=1n(k2+k)=k=1nk2+k=1nk=16n(n+1)(2n+1)+12n(n+1)=16n(n+1)(2n+1+3)=13n(n+1)(n+2)
       
    • 「連続する自然数の積」に着目する解法
      k(k+1)(k+2)(k1)k(k+1)=k(k+1){(k+2)(k1)}=3k(k+1) となることを利用。
       
      k=1のとき、123012=312
      k=2のとき、234123=323
                
      k=nのとき、n(n+1)(n+2)(n1)n(n+1)=3n(n+1)
       
      これを辺々足し合わせると、
      左辺の第1項は、次式の第2項と打ち消しあい、(左辺の合計)=n(n+1)(n+2)012=n(n+1)(n+2) となり、
      右辺は、k=1 から k=n までの合計となるので、(右辺の合計)=k=1n3k(k+1)=3k=1nk(k+1) である。
       
      以上より、n(n+1)(n+2)=3k=1nk(k+1) となり、k=1nk(k+1)=13n(n+1)(n+2) が証明された。
       
       
      同じ方法により、 k=1nk(k+1)(k+2)=14n(n+1)(n+2)(n+3) も、
       
      一般形である、k=1nk(k+1)(k+2)(k+m1)=n(n+1)(n+2)(n+3)(n+m)m+1 も証明することができる。