「制御と振動の数学/第一類/連立微分方程式の解法/例題による考察/行列による表示、その2」の版間の差分
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2022年11月23日 (水) 13:10時点における最新版
前項のベクトル・行列による表示をさらに一歩進めよう. テンプレート:制御と振動の数学/equation とおき,例 104 の解法をたどってみよう.このとき, テンプレート:制御と振動の数学/equation に留意すれば,次のように簡潔に記述することができる.まず 式 (5.1) は テンプレート:制御と振動の数学/equation と表すことができる.これをLaplace 変換すれば, テンプレート:制御と振動の数学/equation すなわち, テンプレート:制御と振動の数学/equation これを解けば, テンプレート:制御と振動の数学/equation この原像は, テンプレート:制御と振動の数学/equation となる.これは, テンプレート:制御と振動の数学/equation であるから式 (5.2) と一致する.
例 108 を同様に取り扱ってみよう.
テンプレート:制御と振動の数学/equation
とおけば,式 (5.3) は,
テンプレート:制御と振動の数学/equation
である.これを Laplace 変換すれば,
テンプレート:制御と振動の数学/equation
すなわち,
テンプレート:制御と振動の数学/equation
これを について解けば,
テンプレート:制御と振動の数学/equation
となる.いま、
テンプレート:制御と振動の数学/equation
とおけば,
テンプレート:制御と振動の数学/equation
を得る. は式 (5.8) で与えられているから,この結果は 式 (5.4) にほかならない[1].
このようにベクトル・行列表示を用いれば,連立微分方程式は,スカラの 1 階微分方程式と,形式的には全く同様に取り扱うことができる.