一般相対性理論:微分可能多様体

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<一般相対性理論

集合Mが滑らかなn次元多様体であるとは、次のような性質をもつ部分集合の族{Oα}を持つことである。

  1. 任意の点pMは少なくとも一つのOαに属す。すなわち、M=αOα
  2. 任意のαから、nの開部分集合Uαへの全単射ψα:OαUαが存在する。
  3. OαOβが空でないとき、写像ψαψβ1:ψβ[OαOβ]ψα[OαOβ]は滑らか。

2つ目の公理の全単射を局所座標といい、局所座標の族を局所座標系という。局所座標系はMに(局所座標が連続写像になるような)位相を誘導する。

  • ユークリッド空間nは恒等写像を局所座標として自明にn次元多様体となる。
  • 2次元球面S2={(x,y,z)3|x2+y2+z2=1}は多様体である。
ただしこの場合、S23の開部分集合ではないので、包含写像は局所座標ではない。S2の一部(たとえば、半円をひとつ)を除いた領域から2への写像を定めることができ、除く部分が重ならないようにすればこの定義域の全体はS2となるので、局所座標系を構成できる。したがってS2は2次元多様体となる。