高等学校数学III/極限/演習A

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この項は高等学校数学III 極限の演習問題Aである。

問題

問1

n項が次の式で表される数列の極限を調べよ。また極限値が存在するならば求めよ。

(1) 3nn+1+nn1.
(2) n(n+1n).
(3) (1)n(12n3n1).

問2

r>1 のとき、次を証明せよ。

limnnrn=0.

問3

an=knn! の収束・発散について調べよ。極限値が存在する場合はこれを求めよ。ただし、k は定数とする。

解答

問1

(1) 3nn+1+nn1=31+1n+111n.
よって、limn(3nn+1+nn1)=4.

(1)(別解) 3nn+1+nn1=33n+1+1+1n1=43n+1+1n1.
よって、limn(3nn+1+nn1)=4.

(2) n(n+1n)=nn+1+n=11+1n+1.
よって、limnn(n+1n)=12.

(2)(別解) n(n+1n)=nn+1+n=12n+1n2(n+1+n)=1212(n+1+n)2.
よって、limnn(n+1n)=12.

(3) (1)n(12n3n1)=(1)n(1231n).
よって、nが偶数のとき1231nnが奇数のとき1+231nなので、収束しない。(振動する)

(3)(別解) (1)n(12n3n1)=(1)n(12323(3n1))=(1)n32(1)n3(3n1).
よって、nが偶数のとき1323(3n1)nが奇数のとき13+23(3n1)なので、収束しない。(振動する)

問2

nrn>0は明らか。

r>1なので、h>0を用いてr=1+hと表せる。 n2のとき、rn=(1+h)n1+nh+n(n1)2h2なので、

nrnn1+nh+n(n1)2h2=11n+h+n12h20 (n)

である。したがって、はさみうちの原理より limnnrn=0

問3

knn!>0は明らか。

kは定数なので、k<mなる自然数mが取れる。 n>mのとき、

knn!=kkkkk12m(m+1)nkkkkk12mmm=mmm!(km)n0 (n)

である。したがって、はさみうちの原理より limnknn!=0

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