電磁気学/電磁場/第一類/初等ベクトル解析/ベクトル

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ある量が大きさと方向を指定すると決められるとき,その量をベクトル (vector) といい,ここでは太文字 𝐀 などであらわす. 細文字 A=|𝐀| はそのベクトルの大きさを示すものとする. いま二つのベクトル 𝐚𝐛 を考えたとき,その合成ベクトル 𝐜テンプレート:電磁気学/電磁場/第一類/equation であらわされ,その方向と大きさは図A.1のように平行四辺形の法則であたえられる.

このとき, テンプレート:電磁気学/電磁場/第一類/equation がなりたつことが容易に確められる. ベクトル A と同じ方向の大きさが 1 のベクトルを 𝐧 とかき, これを単位ベクトルという.すると, テンプレート:電磁気学/電磁場/第一類/equation とかくことができる.図A.2 のような直交座標を考えよう.

このとき原典 O から点 P に向かってひいたベクトル OP を位置ベクトルといい, 𝐫 とかく.また x,y,z 軸のそれぞれの方向を向く単位ベクトルを 𝐱,𝐲,𝐳 であらわすと, 任意のベクトル 𝐀テンプレート:電磁気学/電磁場/第一類/equation とかくことができる.この 𝐞𝐱,𝐞𝐲,𝐞𝐳 を基本ベクトルという. ここで Ax,Ay,Az はベクトル 𝐀 のそれぞれの軸の方向の成分の大きさである. 明らかに テンプレート:電磁気学/電磁場/第一類/equation である.