制御と振動の数学/第一類/Laplace 変換による解の吟味/初期値問題の解の一意性/一般の 2 階の微分方程式の場合
テンプレート:制御と振動の数学/equation テンプレート:制御と振動の数学/equation の解が一意であることを示すには,前と同様にして, テンプレート:制御と振動の数学/equation テンプレート:制御と振動の数学/equation の解が に限ることを示せばよい.そのために, テンプレート:制御と振動の数学/equation とおいて, を示そう. 式 (3.17) に示したように,初期値は であるから[1], テンプレート:制御と振動の数学/equation テンプレート:制御と振動の数学/equation が成り立つ.これを用いて を計算する. とおくと, テンプレート:制御と振動の数学/equation テンプレート:制御と振動の数学/equation と変形できるから, テンプレート:制御と振動の数学/equation を得る. 式 (3.18) の両辺に をかけ移項すると, テンプレート:制御と振動の数学/equation テンプレート:制御と振動の数学/equation となる.これを から まで積分すると[2], テンプレート:制御と振動の数学/equation すなわち, テンプレート:制御と振動の数学/equation を得る.これと 式 (3.18) より, テンプレート:制御と振動の数学/equation よって, テンプレート:制御と振動の数学/equation となり,証明が完了する. の場合も同様である.
例73
とおいてももちろん証明はできる.試みよ.
解答例
例74
例と同様にして, 階の微分方程式 テンプレート:制御と振動の数学/equation テンプレート:制御と振動の数学/equation の場合の解の一意性を証明せよ.
解答例
与方程式の解が一意であることを示すために,
- …①
の解が に限ることを示す.
①について, とおく.
であるから,
同様に,
- …以上の式を②
また,
- …③
今, とすると,②③より
すなわち,
…④
両辺に を掛けて,
両辺を から まで積分すると,
…⑤
は明らかに,
…⑥
④⑤⑥より
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