「特殊相対論 速度の合成則」の版間の差分

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2024年3月16日 (土) 04:17時点における最新版

特殊相対論 > 速度の合成則


速度の合成則

ある速度v1を持つ物体1から見たときに ある速度v2を持つ物体2を 、静止している観測者から見たときの 速度を計算する。 (Newton力学では v1+v2となることに注意。)

ローレンツ群の性質から v1を使った変換と v1を使った変換を合わせて使うことで、 静止した観測者から見た場合の物体2の速度が 求まることを用いると、

γ1(1β1β11)×γ2(1β2β21)=γ3(1β3β31) となることが分かる。 左辺の1行1列成分を計算すると、 =γ1γ2(1+β1β2) となることがわかる。 右辺の1行1列成分と見くらべると、 γ1γ2(1+β1β2)=γ3 が得られる。 両辺を2乗すると、 11v32/c2=11v12/c211v22/c2(1+v1v2/c2)2 両辺の逆数を取ると、 1v32/c2=(1v12/c2)(1v22/c2)1(1+v1v2/c2)2 よって、 (v3/c)2=11(1+v1v2/c2)2(1v12/c2)(1v22/c2)=1(1+v1v2/c2)2((1+v1v2/c2)2(1v12/c2)(1v22/c2))=1(1+v1v2/c2)2(2v1v2/c2(v12/c2v22/c2))=1(1+v1v2/c2)2(v1/c+v2/c)2

これらから v3/c=(v1/c+v2/c)1+v1v2/c2 が得られる。 ここでv2=cとおくと、 v3/c=(v1/c+1)1+v1/c つまり、 v3=c が得られる。 これは、ある速さv1を持った観測者1が、観測者1から見て 光速に近い速さで動く物体2を見たとしても、静止した観測者から見た物体2の速さは 光速cより速くなることは無いということを示している。