「特殊相対論 4元運動量」の版間の差分

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特殊相対論 > 4元運動量


4元運動量

解析力学を考えると、空間の等方性から運動量保存が 示されるのと同様に、時間に対する一様性からエネルギーの 保存則が導き出される。 そのため、 xμ=(ctxyz) のように組み合わせて4元ベクトルを作ったことに対応して、 pμ=(ϵ/cpxpypz) によって、4元ベクトルを作ることが出来る。 ここで、 ϵ はエネルギーである。 この4元ベクトルを4元運動量と呼ぶ。 ある静止した物体については p=0 が成り立つので、 pμ=(ϵ/c000) となる。 このときの ϵ の値を、ある質量mをもつ物体に対して、 mc と置く。 ϵ/c=mc つまり, ϵ=mc2 に注意。 (エネルギーの定数値はどのようにでも取れるが、特にこのように 選ぶのは実験的に質量とエネルギーの同値性が知られていることに よっているものと思われる。) このとき、 ϵ|p| の関係は、4元運動量の2乗がローレンツスカラーであることから pμpμ=ϵ2/c2p2=m2c2 となる。 よって、 ϵ=c|p|2+m2c2 が得られる。 p2 が小さいとしてテイラー展開を行なうと、 ϵ=mc2+p22m+O(p4) が得られ、通常のエネルギーと運動量の関係式 ϵ=p22m と、定数mc2を除いて一致する。 定数mc2を静止エネルギーと呼ぶことがある。