交流回路であっても、[[../イミタンス|前節]]までに学んだインピーダンスと複素数を利用することによって、[[../直流回路の計算法|直流回路の場合]]とまったく同様に計算を行うことができる。ここではいくつかの簡単な例を用いて交流回路の計算法を解説することにする。
図のように、コイルLと抵抗Rが直列に接続された回路を考える。コイルのインピーダンスはjωL、抵抗のインピーダンスはRであるから、これらの合成インピーダンスZは
となる。したがって、電圧V˙をかけたときに回路に流れる電流I˙は
となる。