電気回路理論/テレゲンの定理

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[[../回路の行列表示と節点解析#枝電圧と接続行列|前節]]で見た枝電圧ベクトルの転置行列を考える。これは

𝐯bT=(A'T𝐯n)T=𝐯nT(A'T)T=𝐯nTA

であり、この式の両辺に𝐢bをかければ

𝐯bT𝐢b=𝐯nTA𝐢b(vv1v2v3)(ii1i2i3)=𝐯nTOiv+i1v1+i2v2+i3v3=0

となる。すなわち、各枝電流と枝電圧の積の和は0になる。一般化して書けば、n本の枝がある回路について、k番目の枝の枝電流をik、枝電圧をvkとすると、

k=1nikvk=0

が成り立つ。これをテレゲンの定理(Tellegen's theorem)という。