数理論理学/述語論理

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量化記号

量化記号を使うと、命題を簡潔に表すことができる。 量化記号の種類とそれぞれの意味は以下の通りである。

論理記号
記号 意味 使用例 意味
「任意の」または「すべての」[1] x,x24x+4>0 すべての実数xに対してx24x+4>0が成り立つ。ちなみにこの命題は偽である。
存在する x,x22x+1=0 x22x+1=0を満たす実数xが存在する。ちなみにこの命題は真である。
1 ただ一つ存在する 1x,x26x+9=0 x26x+9=0を満たす実数xがただ一つ存在する。ちなみにこの命題は真である。
存在しない x,x2+2x+2=0 x2+2x+2=0を満たす実数xは存在しない。ちなみにこの命題は真である。

演習問題

以下の命題の真偽を確かめよ。

(1) m,n,m2mn+n2m+n

(2)x,x33x1=0

量化記号は組み合わせて使うことができる。

x,y,xy=0

この命題は、すべての実数yについてxy=0となる実数xが存在する。という意味である。 テンプレート:Stub

  1. 「任意の」と「すべての」は本質的には全く同じことである。すべてのものについて成り立つなら、任意のものについても成り立つし、任意のものについて成り立つなら、すべてのものの中から選んだ全部のものについても成り立つ。よってすべてのものについて成り立つ。