初等数学公式集/初等関数の性質/参考

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有名角の値2

π10(=18)
余角の公式より、等式:sin3π10=sin(π2π5)=cosπ5が成立する。
 
ここで、π10=θとおくと、sin3θ=cos2θとなり、二倍角の公式及び三倍角の公式から、3sinθ4sin3θ=12sin2θ
 
さらに、sinθ=tとおいて、方程式:4t32t23t+1=(t1)(4t2+2t1)=0を得る。
 
これを解いて、t=1,1±54t=sinθ=sinπ10であるので、0<t<1、従って、sinπ10=1+54
 
cosπ10=1sin2π10 (cosπ10>0)=10+254
 
tanπ10=sinπ10cosπ10=15+25=5(525)5
 
π5(=36)
二倍角の公式より、sinπ5=2sinπ10cosπ10=2(1+54)(10+254)=(1+5)(10+25)8=(1+5)2(10+25)8
 
=(625)(10+25)8=40858=10254
 
cosπ5=1sin2π5 (cosπ5>0)=1(10254)2=16(1025)4=6+254=1+54
 
tanπ5=sinπ5cosπ5=525
 
3π10(=54)
 
余角の公式より、等式:sin3π10=sin(π2π5)=cosπ5, cos3π10=sinπ5が成立する。
 
sin3π10=1+54,  cos3π10=10254,  tan3π10=1525
 
2π5(=72)
 
余角の公式より、等式:sin2π5=sin(π2π10)=cosπ10, cos2π5=sinπ10が成立する。
 
sin2π5=10+254,  cos2π5=1+54,  tan2π5=5+25

黄金比との関係

テンプレート:Wikipedia

1:1+52.で表される比率を黄金比(Golden ratio)という。
 
幾何的には、a:b が黄金比ならば、a:b=b:(a+b)という等式が成り立っている。
 
また、この値(黄金数)は、方程式:x2=x+1 の解x=1±52 の正となるものでもある。なお、もう一方の負となる解x=152 を共役黄金比(Golden ratio conjugate)と呼び、しばしば、各々をφ,φで表す。この時、以下の関係となる。
 
φ=1+52,φ=152, φ+φ=1,φφ=1,φφ=5
 
φ1=φ=1+52, φ1=φ=152
 
φ,φは、x2=x+1 の解であるので、
 
φ2=φ+1
 
φ2=φ+1
 
これを、上記の結果に当てはめてみる。
 
sinπ10=cos2π5=1+54=φ2=φ12=φ12
 
cosπ10=sin2π5=1(φ2)2=4φ22=2+φ2
 
sinπ5=cos3π10=10254=52512=52φ=52φ1
 
cosπ5=sin3π10=1+54=φ2
 
※なお、黄金比・黄金数は、フィボナッチ数列にも登場する。