初等数学公式集/解析幾何

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平面

2点間の関係

2点A(a1,b1), B(a2,b2)において、

  • 距離:AB=(a2a1)2+(b2b1)2
  • m:nに内分する点P:(ma2+na1m+n,mb2+nb1m+n)
  • m:n(mn)に外分する点Q:(ma2na1mn,mb2nb1mn)

関数のグラフの移動

参照

平行移動

  • y=f(x)の表すグラフを x軸方向にay軸方向にb移動したときのグラフを表す式: yb=f(xa)

対称移動

  • y=f(x)の表すグラフを x軸に関して対称移動したときのグラフを表す式(x軸対称): y=f(x)
     
  • y=f(x)の表すグラフを y軸に関して対称移動したときのグラフを表す式(y軸対称): y=f(x)
     
  • y=f(x)の表すグラフを原点に関して対称移動したときのグラフを表す式(原点対称): y=f(x)
     
  • y=f(x)の表すグラフを直線y=x に関して対称移動したときのグラフを表す式: x=f(y)
     
    f(x)逆関数f1(x)と表す場合: y=f1(x)
     
  • y=f(x)の表すグラフを直線x=mに関して対称移動したときのグラフを表す式: 2ny=f(x)
     
  • y=f(x)の表すグラフを直線y=nに関して対称移動したときのグラフを表す式: y=f(2mx)
     
  • y=f(x)の表すグラフを点(m,n)に関して対称移動したときのグラフを表す式: 2ny=f(2mx)
     

その他

  • y=f(x)の表すグラフを原点中心にθだけ回転移動したときのグラフを表す式: xsinθ+ycosθ=f(xcosθ+ysinθ)
     
  • a,bともに正として、y=f(x)の表すグラフを、x軸方向にa倍、y軸方向にb倍だけ拡大(a<1,b<1のとき縮小)したときのグラフを表す式: yb=f(xa)
     
     
     

直線

  • 2点 (a1,b1), (a2,b2) を通る直線の式:
    y=b2b1a2a1(xa1)+b1
    • 2点 x切片(a,0), y切片(0,b)(但し、ab≠0とする)を通る直線の式:
      xa+yb=1
  • (x0,y0) を通り、傾き c の直線の式:
    yy0=c(xx0)
    • 傾き c を方向ベクトル(a,b)と捉えると:
      xx0a=yy0b
      • 直線とx軸が成す角をθとする。
        この時、c=tanθ であり、方向ベクトルは(1,tanθ)=(cosθ,sinθ)と捉えられる、
        したがって、点 (x0,y0) を通り、傾きの角度が θ である直線の式:
        yy0=(xx0)tanθ
        (xx0)sinθ=(yy0)cosθ
        • 特に 原点O (0,0)を通る場合
          y=xtanθxsinθ=ycosθxsinθycosθ=0
  • P (x0,y0)と直線ax+by+c=0との距離l:
    l = |ax0+by0+c|a2+b2
    • 特に 原点O (0,0)と直線ax+by+c=0ax+by=c)との距離l0:
      l0 = |c|a2+b2
      • 原点O (0,0)と2点 x切片(a,0), y切片(0,b)(但し、ab≠0とする)を通る直線:xa+yb=1との距離l0:
        l0 = |ab|a2+b2

平均変化率

  • xaからbまで変化させたときの関数f(x)の変化の割合(平均変化率):
    f(b)f(a)ba

接線の方程式

  • 関数f(x)のグラフ上の点(x1,y1)における接線:
    yy1=f(x)(xx1)
  • 関数f(x)のグラフ上の点(x1,y1)における法線:
    yy1=1f(x)(xx1)

二次曲線

  • 原点(0,0)を中心とする、半径rの円Oの方程式(標準形):
    O:x2+y2=r2
    • 上記円Oを、(a,b)移動させた、半径rの円O1の方程式
      O1:(xa)2+(yb)2=r2, 中心座標(a,b)
  • 円の方程式の一般形
    x2+y2+hx+ky+c=0 ただし、h2+k24c>0
  • Oについて一般角θを用いた媒介変数表示
    • x=rcosθ
    • y=rsinθ
      O1について一般角θを用いた媒介変数表示
      • x=rcosθ+a
      • y=rsinθ+b
  • O:x2+y2=r2上の点P(x1,y1)における接線:
    x1x+y1y=r2参考

楕円

  • 楕円の標準形: x2a2+y2b2=1 (ab)
    上記楕円の、x軸、y軸との交点を、A,A,B,Bとすると、
    A:(a,0),A:(a,0),B:(0,b),B:(0,b)AA,BBの長い方を長軸、短い方を短軸という。長軸と短軸を合わせて主軸という
    AA,BBは、O:(0,0)で垂直に交わる。点Oを楕円の中心、点A,A,B,Bを楕円の頂点という。中心を通る弦を直径という。
    直径:d=2b2+(1b2a2)x2=2a2+(1a2b2)y2
    • 上記楕円の一般角θを用いた媒介変数表示
      • x=acosθ
      • y=bsinθ
楕円と焦点
  • 2定点F:(k,0),F:(k,0)までの距離の和:FP+FPが一定値:2aである点Pの軌跡は以下の式となる(なお、0<k<a)。
    x2a2+y2a2k2=1
    これは、A:(a,0),A:(a,0),B:(0,a2k2),B:(0,a2k2)AAを長軸、BBを短軸とする楕円である。
    この時、F:(k,0),F:(k,0)を楕円の焦点という。
    2焦点を通る直径を長軸、2焦点の垂直二等分線である直径を短軸と定義できる。
    標準形: x2a2+y2b2=1の焦点:
    • a>bならば、F:(a2b2,0),F:(a2b2,0)
    • a<bならば、F:(0,b2a2),F:(0,b2a2)
  • 楕円:x2a2+y2b2=1上の点(x1,y1)における接線:
    x1xa2+y1yb2=1参考

放物線

  • グラフが点 (p,q) を頂点とし,2次の項の係数が a である二次関数の式:
    y=a(xp)2+q
  • グラフが点 (p,q) を頂点とし,点 (a,b) を通る二次関数の式:
    y=bq(ap)2(xp)2+q
  • 二次関数y=ax2+bx+cのグラフの頂点:
    (b2a,b24ac4a)
  • グラフが2点 (a1,b1), (a2,b2) を通り,2次の項の係数が c である二次関数の式:
    y=c(xa1)(xa2)+b2b1a2a1(xa1)+b1
  • グラフが3点 (a1,b1), (a2,b2), (a3,b3) を通る二次関数の式:
    y=b1(xa2)(xa3)(a1a2)(a1a3)+b2(xa3)(xa1)(a2a3)(a2a1)+b3(xa1)(xa2)(a3a1)(a3a2)
準線 L と焦点 F
  • Pについて、定点FFを通らない直線L上の点でPと距離をなすQに関して、FP=PQであるときの点Pの軌跡は放物線となる。この時、定点F焦点、直線L準線という。
    P:(x,y)、焦点をF:(0,a)、準線の式を y=a とするとFP=PQより
    x2+(ay)2=y+a
    x2+a22ay+y2=y2+2ay+a2
    x2=4ay
    y=x24a
  • y=ax2の焦点F:(0,14a)、準線:y=14a
  • 放物線:y2=4px上の点(x1,y1)における接線:
    y1y=2p(x+x1)

双曲線

双曲線
  • 双曲線の標準形: x2a2y2b2=1x軸対称、右図青色で示されるもの)
    上記双曲線の漸近線:xa+yb=0 , xayb=0
    特に、a=bである時、この2つの漸近線は直行し、この双曲線を特に直角双曲線という。
    直角双曲線:x2y2=a2についてπ4回転させると、
    X=xcosπ4ysinπ4=12(xy), Y=xsinπ4+ycosπ4=12(x+y)
    xy=X2, x+y=Y2
    XY=a22、即ち、Y=a22Xとなり、反比例のグラフとなることがわかる。
  • 双曲線:x2a2y2b2=1上の点(x1,y1)における接線:
    x1xa2y1yb2=1
  • 一般角θを用いた媒介変数表示
    • x=acosθ
    • y=btanθ
双曲線と焦点
  • 2定点F1:(k,0),F2:(k,0)までの距離の差:|F1PF2P|が一定値:2aである点Pの軌跡は以下の式となる。
    x2a2y2k2a2=1
    PF1F2において、|F1PF2P|<F1F2なので、a<k。従って、k2a2>0であり、k2a2=b2と置くことができ、この軌跡は、双曲線であることがわかる。
    この時、F1:(k,0),F2:(k,0)を双曲線の焦点といい、焦点を結ぶ直線を主軸(上記の場合、x軸:y=0)という。
    双曲線と主軸の交点を求めると、y=0,x=±a、交点はV1:(a,0),V2:(a,0)となり、これらを、双曲線の頂点、頂点の中点を双曲線の中心という。
    • 標準形: x2a2y2b2=1の焦点:
      F:(a2+b2,0),F:(a2+b2,0)

離心率

座標平面上に定点F(c,0)と定直線L:x=0をとる。点P(x,y)からLに下ろした垂線の足をHとする。

  • 離心率ε=PFPH
  • Fは二次曲線の焦点、Lは準線である。


  • PF:PH=ε:1を満たす点Pの軌跡は、
    • ε=0ならば、Fを中心とする真円
    • 0<ε<1ならば、Fを焦点の一つとする楕円
    • ε=1ならば、Fを焦点・Lを準線とする放物線
    • ε>1ならば、Fを焦点の一つとする双曲線
    • ε→∞のとき、Fに限りなく近い点を通る直線


  • 扁平率
    • 扁平率fε2=f(2f)の解。


反射定理

  • 放物線の軸に平行に進む光線は、放物線に当たって反射すると全て焦点に集まる。
  • 楕円の焦点から発した光線は、楕円に当たって反射すると全てもう一方の焦点に集まる。
  • 双曲線の焦点に向かって進む光線は、双曲線に当たって反射すると全てもう一方の焦点に集まる。

その他の図形

  • 原点O・点A(xa,ya)・点B(xb,yb)を結んでできる三角形OABの面積S:
    S=12|y0||xaxb|=12|x0||yayb|
    ただしx0,y0はそれぞれ直線ABx切片・y切片。
    または S=|xaybxbya|2 (サラスの公式)
  • 2次関数(y=ax2)上の3点A(xa,ya)B(xb,yb)C(xc,yc)を結んで出来る三角形ABCの面積S:
    xaxb=l , xbxc=m , xcxa=nとすると、
    S=|almn|2

三次元空間

  • 2点A(a1,b1,c1), B(a2,b2,c2)間の距離:
    AB=(a2a1)2+(b2b1)2+(c2c1)2

直線の式

  • (x0,y0,z0) を通り、方向ベクトルが(a,b,c)である直線の式:
    xx0a=yy0b=zz0c
    • 2点 (a1,b1,c1), (a2,b2,c2) を通る直線の式:
      xa1a2a1=yb1b2b1=zc1c2c1

平面の式

  • 一般式
    ax+by+cz+d=0
    なお、d0である時、ax+by+cz=1と表せる。
    また、d=0ならば、ax+by+cz=0であり、原点O(0,0,0)を含む平面となる。
    • (x0,y0,z0) を通り、法線ベクトルが(a,b,c)である平面の式:
      a(xx0)+b(yy0)+c(zz0)=0
    • 3点 x切片(a,0,0), y切片(0,b,0), z切片(0,0,c)(ただしabc0とする)を通る平面の式:
      xa+yb+zc=1
    • 同一直線上にない3点 (x1,y1,z1), (x2,y2,z2), (x3,y3,z3) を通る平面の式:
      ax+by+cz=Δ
      ただし、
      a=y2z3y3z2y1z3+y3z1+y1z2y2z1
      b=x2z3+x3z2+x1z3x3z1x1z2+x2z1
      c=x2y3x3y2x1y3+x3y1+x1y2x2y1
      Δ=x1y2z3+x2y3z1+x3y1z2x1y3z2x2y1z3x3y2z1
      ※通常は、ax+by+cz=1 .or. 0 に代入して、三元一次方程式を解く。その結果をクラメルの公式を用いて表したのが上記。


  • P (p,q,r)と平面ax+by+cz+d=0の距離l:
    l = |ap+bq+cr+d|a2+b2+c2


  • 平面と直線との交点
    • 平面Π:ax+by+cz+d=0 と直線l:xx0p=yy0q=zz0r との交点。
      (解法)
      直線上の点をパラメータtで表すと(pt+x0,qt+y0,rt+z0)
      これを、平面の式に代入し、tについて解くと、t = ax0+by0+cz0+dap+bq+cr が得られる。これを、直線の式に代入し交点を求める(代入の結果は割愛)。
      • なお、ap+bq+cr=0 かつ ax0+by0+cz0+d0 ならば、平面Πと直線lは交点を有さない。
        • この時の平面Πと直線lとの距離は、
          |ax0+by0+cz0+d|a2+b2+c2
      • また、ap+bq+cr=0 かつ ax0+by0+cz0+d=0 ならば、直線lは平面Π上にある。
      • ap+bq+crは、平面Πの法線ベクトル(a,b,c)と直線lの方向ベクトル(p,q,r)との内積であり、この値が0であるということは、これらが直行していることを意味し、直線が平面と交わらないか、平面上にあることとなる。


  • 2平面の交差
    • 平面Π1:a1x+b1y+c1z+d1=0 と平面Π2:a2x+b2y+c2z+d2=0とが交わる時、二面角φ(ただし、0φπ/2.)とすると、以下の式が成立する。
      cosφ=|a1a2+b1b2+c1c2|a12+b12+c12a22+b22+c22


  • 2平面の交線
    • 平面Π1:a1x+b1y+c1z+d1=0 と平面Π2:a2x+b2y+c2z+d2=0とが交線として直線l:xx0p=yy0q=zz0rを有するとき、以下の関係が成立。
      1. 平面1及び平面2が交線を有する条件: 平面が一致ないし平行ではない。
        したがって、平面Π1 と平面Π2の各々の法線ベクトル:n1, n2について、n1kn2 (k0)
        • 二面角をφとして、cosφ1
      2. 直線lの方向ベクトル:m=(p,q,r)は、法線ベクトル:n1=(a1,b1,c1), n2=(a2,b2,c2)と直行する。
        そのような、ベクトル:mの一つとして、各々の成分が以下のものが存在する。
        p=b1c2b2c1
        q=a1c2+a2c1
        r=a1b2a2b1
      3. 直線l上の点(x0,y0,z0)は、以下の等式を満たす。
        a1x0+b1y0+c1z0+d1=0
        a2x0+b2y0+c2z0+d2=0
        • z0=0と置くなどして方程式を解き、(x0,y0,z0)を一意に決めることができる。
      4. 上記2. 3.により直線l:xx0p=yy0q=zz0rの式を得ることができる。

球面の式

  • 中心座標(a,b,c)、半径rの球の方程式(標準形):
    (xa)2+(yb)2+(zc)2=r2
  • 球面:(xa)2+(yb)2+(zc)2=r2上の点(x0,y0,z0)で接する平面
    (ax0)(xx0)+(by0)(yy0)+(cz0)(zz0)=0