制御と振動の数学/第一類/Laplace 変換による解の吟味/初期値問題の解の一意性/単振動の方程式の場合

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テンプレート:制御と振動の数学/equation テンプレート:制御と振動の数学/equation の解の一意性を示すのは簡単である.m>0,k>0 である.前項と同様に考えて, テンプレート:制御と振動の数学/equation テンプレート:制御と振動の数学/equation の解が x0 に限ることをいえばよい.いまこの系のエネルギーを考える: テンプレート:制御と振動の数学/equation これが保存されることは物理的にみて明らか[1]である.事実,微分すると, テンプレート:制御と振動の数学/equation 式 (3.14) を考慮すると, テンプレート:制御と振動の数学/equation となる.よって テンプレート:制御と振動の数学/equation を得,再び式 (3.14) の初期条件を思い起こすと, E(t0)=0 であることが分かる[2]. すなわち, テンプレート:制御と振動の数学/equation テンプレート:制御と振動の数学/equation この技法をエネルギーの方法といい,偏微分方程式の解の一意性を示す場合などにも使われる.


  1. エネルギー保存則が実際成立することは次の式変形で示される. ばね定数 k,自然長からの変位が x であるバネの保有するエネルギーは 12kx2
  2. E(t)=E(t0)=12m{x(t0)2}+12k{x(t0)}2=0