「制御と振動の数学/第一類/連立微分方程式の解法/連立微分方程式の解法/(sI-A)^-1の原像/(sI-A)^-1の原像」の版間の差分
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2022年11月23日 (水) 13:10時点における最新版
さて Cayley-Hamilton の定理を用いると, の関数は高々 次の の多項式で表されることがわかる. それで を の多項式で表してみよう. 式 (5.21) をスカラで表した式, テンプレート:制御と振動の数学/equation と, と を入れ替えた式, テンプレート:制御と振動の数学/equation が成り立つであることは明らかであろう[1].前の式において を とおくと, であるから,式 (5.21) が得られ,後の式で を とおくと, テンプレート:制御と振動の数学/equation となる.もちろん である.よって次の結果を得る.
定理 5.2
の固有方程式を テンプレート:制御と振動の数学/equation とすれば, テンプレート:制御と振動の数学/equation が成立する.ここに, テンプレート:制御と振動の数学/equation である.ただし, とする [2][3].
系
の原像 は, テンプレート:制御と振動の数学/equation ここに, テンプレート:制御と振動の数学/equation で与えられる[4].
を求めるには, の固有方程式が分かっているときには,この定理によるのが一番簡単なようである. しかし,その原像を求めるときには必ずしも一番簡単とはいえない.