「制御と振動の数学/第一類/Laplace 変換による解の吟味/線形性と重ね合わせの原理」の版間の差分
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2022年11月23日 (水) 15:28時点における最新版
を微分可能な二つの関数とし, を定数とすると, テンプレート:制御と振動の数学/equation となることはよく知られている[1].さらに の定義から, テンプレート:制御と振動の数学/equation が従い[2],このことから テンプレート:制御と振動の数学/equation が導かれることは明らか[3]であろう.もちろん は 2 個に限る必要はない.
この事実を微分作用素 は線形性をもつとか,加法的であるという.この意味で,式(3.1) または式(3.2) の微分方程式を“線形”微分方程式と呼ぶのである.線形方程式の特徴は次の重ね合わせの原理が成立することである.
[重ね合わせの原理Ⅰ,同次式の場合]
テンプレート:制御と振動の数学/equation が式(3.1) の解ならば, テンプレート:制御と振動の数学/equation も式(3.1) の解である.ここに は定数とする.
証明
の線形性から テンプレート:制御と振動の数学/equation となるからである[4][5].
例66
はいずれも, テンプレート:制御と振動の数学/equation の解である.したがって を定数とするとき, も上式の解となる.
この結果は非同次式に対しては,次のように拡張される.
[重ね合わせの原理Ⅱ,同次式の場合]
を テンプレート:制御と振動の数学/equation の解とすると, テンプレート:制御と振動の数学/equation は, テンプレート:制御と振動の数学/equation の解となる.
証明は,同次の場合と同じであるから省略する.[6]